あとひとつ……!!
思わず夢中になってしまう「まちがいさがし」
「ミッケ!」や「ウォーリーをさがせ!」シリーズなど、世代を超えて愛されているまちがいさがし絵本もありますよね。
しかし、ゲーム、テレビ、YouTubeなど、デジタル遊びが登場したことで、まちがいさがしなど「アナログ遊び」を楽しむ時間が短くなっています。
アナログ遊び自体を経験したことがない……
という子どもたちも増えており、まちがいさがしのやり方を知らない小学生も。
やはり経験は重要です。
大人も子どもも気軽に まちがいさがし遊びの魅力を体験しませんか?
「まちがいさがし」のメリット3選
- 「見比べる」スキルが高まる
- 短時間で済み、ルーティン化しやすい
- 答えを教え合える
「見比べる」スキルが高まる
「なぜ自分のまちがいに気付かないの?」
子どもの宿題などを確認していると、まちがった問題にも堂々とマルがついていることがあります。
- そもそも正答を見ず、作業的にマルつけしている
- 面倒くさがって、きちんと自分の答えと正答とを見比べていない
- 見比べてはいるものの、まちがいに気付けない
可能性はいくつか考えられますが、意外と「見比べてはいるものの、まちがいに気付けない」子が多くいる印象です。(「ごまかしてやろう」とか「手を抜いてやろう」とか思っている子は普段の様子などから、よ~くわかります……)
これは単純に「見比べる力」が訓練されていない、経験不足であることに原因があるのではないかと考え、毎日「まちがいさがし」に取り組んでもらったことがあります。
結果、少なからず「見比べる力」は高まりました。
自己採点のミスが減るだけでなく、テストでのケアレスミスが減ったり、教室の小さな変化に気付けるようになったりと、プラスの変化が見られたのです。
少なくとも
「なんで見落とすの!!」「もっとよく見て!!」
などという指導よりは、楽しく力が高まる方法だと感じています。
短時間で済み、ルーティン化しやすい
毎日、時間を確保するなら、「短時間」に越したことはありません。
楽しい時間もメリハリをつけ、「ここまで!」と区切ることで、またやりたくなるものです。
「もっとやりたかった…」というくらいで終えるのが継続のポイントです。
- まちがいを探す時間「1分」(個別に)
- 答えを共有する時間「1分」(みんなで)
合計2分程度で終えるようにしていました。
そもそも、「おたのしみ」程度で実施していたものなので、この時間で全てのまちがいを見つけなければいけないだとか、見つけられなかったらアウトだとか言うことはありません。
「やらされ感」を抱くと、大人でもイヤになりますもんね。
こちらがゆったりと「あそび」くらいの気持ちでいて、どんどん発見する子どもたち、積極的に教えてあげている子どもたちの様子に驚きを見せ、認める言葉がけをしていくのがベストなのだと考えています(効果を高めるためには、その裏側の意図・効果を把握しておく必要はあります)。
答えを教え合える
国語や算数……、教科学習ではイマイチ活躍しきれない子も、まちがいさがしで活躍できることがあります。
答え合わせの時間、「教えて~!」と頼られるのは気持ちがいいものです。
また、教科学習では優等生のあの子も、どうしても見つけられないまちがいがあったりするのです。
- 共通の経験をした人とのかかわりが生まれる
- 「逆転現象」が起こり得る
- 頼る、頼られる経験ができる
ほんの2分間ですが、いろいろなプラスを生み出す可能性がある活動です!
おすすめの「まちがいさがし」3選
- 間違い探し 100問(朝日脳活ブックス)
- 昭和レトロ 間違い探し(宝島社)
- 間違い探しドリル(ちびむすドリル)
間違い探し 100問(朝日脳活ブックス)
朝日新聞出版の「間違い探し 100問」には、いくつかシリーズがあります。
特におすすめしたいのが、「見つける力トレーニング 間違い探し 特選」です。
47都道府県の名所や名物をテーマに作成されたまちがいさがしなので、社会科の学習にもつながります。
よく似たものに、「見つける力トレーニング 間違い探し 世界の名所編」があります。
こちらは世界版です。ただまちがいを探すだけでなく、知識の習得にもつながるのがいいと感じ、私はよく使っていました。
昭和レトロ 間違い探し(宝島社)
宝島社の「昭和レトロ 間違い探し」にも何種類かあります。
特におすすめしたいのが、「昭和レトロ間違い探し 蘇る思い出の春夏秋冬」です。
こちらは季節ごとの行事や出来事が描かれています。
生活経験の乏しい子どもたちでも、「こんな行事があるんだ」などと知るきっかけになります。
昭和レトロということで、「これ何?」という疑問が出てくるのもいいですね。
小さな疑問が、思わぬ学びにつながることもありますよ。
間違い探しドリル(ちびむすドリル)
なんと無料!!
幼児向けのドリルとして提供されています。
ダウンロード・印刷が無料なので、一度試してみようと思う方にぴったりのサイトです。
小学生や中学生向けのドリルも準備されているので、興味のある方はぜひ!(ちびむすドリル)
さいごに:もっとアナログ遊びも楽しもう!
今回「まちがいさがし」を紹介しましたが、他にもアナログ遊びはたくさん存在します。
- トランプ
- 将棋・オセロ
- おりがみ
- ぬりえ
- スクラッチアート
などなど……、アナログ遊びでしか得られないメリットもたくさんあります。
ついついデジタル遊びに流れがちではありますが、時々、アナログ遊びを子どもたちと楽しむ時間を確保してみませんか?
子どもたちの新たな「強み」、意外な「持ち味」が見えてくるかもしれませんよ。